
2024年8月、台湾から、日本の林業・木材産業を学びにお客様が来られています。
岡山県、鳥取県、兵庫県で主に素材生産を中心とする企業様の会社や現場に伺い、取組等を教えていただきました。
その視察ツアーの様子を数回に分けてレポートいたします!
目次
鳥取県西部の林業
1日目はまず鳥取日野森林組合様の現場を見学した後、日南町森林組合様、株式会社オロチ様、にちなん中国山地林業アカデミー様からお話を伺いました。
鳥取日野森林組合
鳥取日野森林組合様の現場では伐倒の様子を見学させていただきました。

鳥取県日南町の「循環型林業」
日南町森林組合は「循環型林業の実践」を掲げています。
ICTを活用した立木在庫調査、高性能林業機械の導入、苗木生産、木材加工、木材利用の促進、新素材の開発、林業アカデミー整備など、地域の中心となって、林業を成長産業とする取り組みです。

日南町森林組合
素材生産の組合、木材市場、木材集積場、チップ工場、LVL工場、木材加工場が一箇所に集約されており、地域の木材流通・循環の要の役割を果たしています。
日南町森林組合は木材集積場を運営してしています。

この工場での需要が確実に見込まれるため伐採、造林を進められるのです。
株式会社オロチ



材料となる木材は木材団地内で仕入れます。
株式会社オロチで使用する材はA材、B材がメインですが、一部C材も使用します。
4mの丸太を3分割に短くしてから製品に加工していきます。
それは木を無駄にしない工夫でした。
短くすれば曲がりがあっても影響が出にくくなるため、曲がりのある木でも製品として使うことができるのです。

どんな木でも使う、一本の丸太を使い切る、地域と連携し木を循環させる。
株式会社オロチの志を教えていただきました。
にちなん中国山地林業アカデミー
「現場」にこだわった、日本初の町立林業学校です。循環型林業の「植える」「育てる」「伐る」「使う」を担う人材を育てるために設立されました。
1学年10人程度で1年間。
学問の研究だけではなく、実践的な知識と経験を積むことができます。
先生が実際現場作業をしていた人であること、カリキュラムが山での実習重視であること、社会人としての教育があることも特徴です。
山に出て仲間たちと切磋琢磨する中で卒業までに、素材生産、植林、森林管理の中で自分はどれをしたいか、どれが向いているかを選び、それぞれの道へ進んでいきます。

1日目はここまで!
「循環型林業」の一端に触れることができました。
視察にご協力くださった皆様、ありがとうございました!



2日目以降のレポートはこちら↓
・2日目「『木を使って山を守る』 in 真庭 ~台湾のお客様と林業視察!~」
・3、4日目「安全第一! 『走行集材機械の運転業務に係る特別教育』 ~台湾のお客様と林業視察!~」
・5日目「高性能林業機械で効率アップ! ~台湾のお客様と林業視察!~」
・6日目「台湾のお客様熱望!スイングヤーダと苗木生産見学 ~台湾のお客様と林業視察!~ 」
・7日目「大規模で先進的!意欲溢れる新見で視察! ~台湾のお客様と林業視察!~ 」
・8、9日目「安全第一!『伐木等機械の運転業務に係る特別教育』『簡易架線集材装置等の運転業務に係る特別教育』~台湾のお客様と林業視察!(8、9日目)~」

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