
2024年8月、台湾から、日本の林業・木材産業を学びにお客様が来られています。
岡山県、鳥取県、兵庫県で主に素材生産を中心とする企業様の会社や現場に伺い、取組等を教えていただきました。
その視察ツアーの様子を数回に分けてレポートいたします!
・1日目「鳥取県日南町の『循環型林業』 ~台湾のお客様と林業視察!~」
・2日目「『木を使って山を守る』 in 真庭 ~台湾のお客様と林業視察!~」
・3、4日目「安全第一! 『走行集材機械の運転業務に係る特別教育』 ~台湾のお客様と林業視察!~」
・5日目「高性能林業機械で効率アップ! ~台湾のお客様と林業視察!~」
目次
台湾のお客様熱望!スイングヤーダと苗木生産見学
株式会社上野組
6日目は兵庫県へ!
台湾の皆様の、「スイングヤーダを見たい!」というご要望を受けて、当社のお客様である株式会社上野組様に相談したところ......今回のためだけにスイングヤーダを設置してくださいました。
ご協力いただき、ありがとうございました!

視察では、操作方法・運用方法・工法・どのような現場が適しているかなど、多方面からご説明いただきました。
スイングヤーダで行うのは、架線集材と言っても材を引きずる「地引集材」です。
このスイングヤーダは最大150mの距離を集材でき、ホールラインを使えば横からの集材も可能です。
道を付けない林業を目指す台湾の皆様は興味津々に見ていらっしゃいました。

この場合は、スイングヤーダは固定したままプロセッサ-で材を受け取ると効率が良いと教えていただきました。



安全に十分注意していただくため、危険な角度になるとウインチが止まる安全装置や、安全のための心得も教えていただきました。
効率よく、安全に、その土地や考え方にあった施工ができるよう、検討、議論を重ね、活かしていただきたいですね。



江与味製材株式会社
その後は岡山県に戻り、江与味製材株式会社様へ伺いました。
江与味製材様は、伐る、使う、植える、育てるを繰り返し、未来永劫続く林業をしていきたいという想いを持たれています。
植林・育樹は子ども、孫の代でようやく実る仕事ですが、目先の収益だけでなく、子ども達のために山を育て続けようと、苗木育成・植林・間伐・皆伐・製材(製品化)のすべてを自社で行っています。

その未来に続く林業のために、下刈り・枝打ち・間伐など、木を植えてから山を育てる仕組みを教えていただきました。
手をかけて育てることで、木材としての商品価値も高めることができます。
また、江与味製材様の苗木育成の特徴はポット栽培のコンテナ苗であるということ。
ポットの中に栄養分をたっぷり含んでいるため、植えたらすぐに大きくなるそう。
以前は田んぼで苗木を育てていたそうですが、コンテナ苗木にしたことで管理が楽になると同時に、根付く割合が大幅に上がったとのことでした。

機械化林業は便利な一方で、伐りすぎてしまう側面もある、と警鐘も鳴らしていただきました。
山を育てる側の想いが薄くなっていることに危機感を感じながらも、未来を見据えた熱い想いが伝わりました。
製材所や乾燥庫も見せていただき、盛りだくさんの6日目を終えました。



6日目はここまで!
未来志向の情熱溢れる社長方と交流し、刺激的な1日でした。
その日の夜は弊社社長や台湾の教授も交えて懇親会を行いました。
ご協力くださった皆様、ありがとうございました!



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