
林業技能検定が新設されました
昨年2024年、新たに林業の国家資格「林業技能検定」が誕生しました。
これまでも林業現場には分野別の資格はありましたが、今回の資格は「林業」という職種全体を対象とした総合的な国家資格です。
林業とはどんな仕事?
林業は、木を育て伐採するサイクルを守り、森林の恩恵を人々の暮らしに届ける仕事です。
現場では次のような特徴があります。
- 多様な自然条件(気象・地形)に応じた作業が必要
- 危険を事前に察知するリスク管理能力が求められる
- チェーンソーなど機械類を使うため、安全で正確な操作が必須
- 高度な技能と専門知識が不可欠

「林業は多様な自然条件の下で作業が行われ、気象、地形など木を取り巻く状況に応じた適切な作業を行うとともに、現場に潜む危険を事前に察知する必要があります。また、作業の実施に当たりチェーンソー等の機械類を使用する場合が多く、正確かつ安全に作業を行う必要があることから、高度な技能や専門的知識が求められます。」
なぜこの資格が必要なのか?
日本では約30年前から素材生産の機械化が進み、自給率は向上しました。
しかし、次のような課題が残っています。
- 再造林率の低下:伐採後の植林や下刈りなど造林作業の機械化が遅れている
- 造林未済地の増加:伐採後の再造林が追いつかない
- 安全性の課題:他産業と比べて林業現場の事故率が極めて高い
林業の事故率はどのくらい高い?
厚生労働省の統計によると、
- 林業の死亡災害発生率は年千人率23.3、全産業平均(2.3)の約10倍
- 建設業は4.9(林業の約半分)
- 毎年20~30件の死亡事故が発生
- 主な原因は伐木作業中の「かかり木」「跳ね返り」「重機との接触」「滑落」

年千人率とは?
「年千人率」は、労働者1,000人あたりの年間死亡災害件数を示す指標です。
例えば、年千人率23.3は、林業で働く1,000人に対して年間約23件の死亡事故が発生していることを意味します。
林業技能検定の概要
ここで、資格の特徴を整理します。
資格のポイント
- 国家資格:林業職種における総合的な技能認定
- 等級制度:1級~3級まであり、経験・技術に応じてランク分け
- 認定名称:「技能士」として認可
- 実施機関:一般社団法人 林業技能向上センター
公式サイト:https://ringyou-gino.org/skill/

資格取得のメリット(将来的な優位性)
現時点では資格保有による明確な優位性は聞こえてきませんが、次の理由から将来的に必須資格になる可能性が高いと考えられます。
- 林業の安全性向上が急務であるため
- 持続可能な森林経営が推進されているため
- 技能士としての社会的信頼性が担保されるため
- 林業従事者のキャリア形成に有利になるため
林業技能検定の早わかりFAQ
Q. 林業技能検定はどんな資格?
A. 林業職種全体を対象とした国家資格で、技能士として認定されます。
Q. 等級はどう分かれる?
A. 1級~3級まであり、経験や技術レベルに応じてランク分けされます。
Q. 林業の事故率は本当に高いの?
A. はい。林業の死亡災害発生率は年千人率23.3で、全産業平均(2.3)の約10倍、建設業(4.9)の約5倍です。(2024年度データ)
Q. 取得するメリットは?
A. 安全性・効率性・持続可能性の向上に加え、将来的な必須資格になる可能性があります。
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